試作3号機

コンセプト・仕様

① ”モバイル赤道儀 ” を意識した外観である事。
② 試作2号機の反省点として、使い勝手を重視する。
③ 本体+コントロールの2-ユニットとし電池は内蔵する。
④ 当地の極軸傾斜35度を意識した本体ユニットとする。
⑤ 最小ステップ角:3秒角(0.0008333度)
⑥ 重量:1kg
⑦ 完全自動追尾方式
⑧ 星野撮影モード、星景撮影モード、北半球駆動モード、南半球駆動モード 
⑨ 単三電池8本、単三ニッケル水素電池10本

設計概要・試作2号からの変更点・・等

① 試作2号機より小型化を意識し、cpuは pic18f2320 からpic16f648に変更した。
② モータを日本サーボ社製 KT35+FTD3S2P23 とし、小型化+電源12vを実現した。
③ 最小ステップ角 =1.2度角(基本ステップ角×1/8(マイクロステップ)×1/180(ギヤ比)
            =0.00083333度角(3秒角)
④ モータ駆動パルスの生成はtimer1 オーバーフロー割込ルーチンで生成する。
⑤ 割込みインターバル時間 = 86164秒(恒星日)÷(360度 ÷ 最小ステップ角)÷ 2
                 = 86164秒 ÷ (360度 ÷ 0.0008333)÷ 2 
                 = 0.09972秒



ひとりごと

8月14日、2号機の使い辛さに嫌気が差し約1ヶ月、何とかイメージしたモノを形にする事ができた。 本体ユニットの厚みを40mm以下で実現したかったため、フレームは20*40*20で厚み3mmの建材用アルミチャンネルを使用した。 (構造図参照
金属を加工するにあたり、φ30mmとφ22mmの正確な穴を開ける必要と見栄えも意識した曲げ加工があり、所有している工具では絶対不可能で、 初めてネットで見つけた板金屋さんにお願いする事とした。
1号機は24vの鉛電池が必要で、機材一式を運ぶとなると、数往復を余儀なくされた事を思えば、重量比1/10以下であるところの3号機、 自分としては十分満足できるモノで、できたての余韻を楽しんでいたのですが、本体ユニットを指差しながらカミさんが
「あれ!これ1つとちゃ~うの?」 と 
のたまう。。。うん~~~言われてみれば・・・
それから1週間、同形状の本体ユニットにモータードライバーとCPU回路と新設電源回路と電池を入れ込む事は図面上、技術上解決はしたものの、 お金もかかる事から4号機はそのうち・・・って事で、この秋は3号機で、当初の目的を果そうと考えております。。。   

9月16日

試運転を兼ね、玄関先で真上の白鳥座を狙ってみた。目的とする写真には及ばないものの、微かに天の川らしきモノが写ってます。。  

撮影日時 '09.9.16 19:45 白鳥座方向
露出時間 185s
f:4.5、iso:800、焦点距離:22mm、eos20d

3号機費用の概算 (参考)

リニアシャフト_1
φ10-50
¥ 425
オリジナルマインド
リニアシャフト_2
φ5-65
¥ 393
オリジナルマインド
平歯車大
s75b 42b+0306
¥ 934
オリジナルマインド
平歯車小
s75b 14k+0306
¥ 567
オリジナルマインド
ウォームホイール
CG1-60R1
¥1333
オリジナルマインド
ウォームギヤ
SW1-R1
¥ 630
オリジナルマインド
ベアリング
6200zznr
¥ 294
オリジナルマインド
ベアリング
6900zznr
¥ 577
オリジナルマインド
ベアリング
mf106zz *2
¥ 784
オリジナルマインド
セットカラー
sc1010cp4
¥415
オリジナルマインド
アルミチャンネル
3*20*20*300
¥1200
ホームセンター
板金一式
材料+加工
¥6560
中川板金試作
モーター
kt35fm1-552
¥4536
日本電産サーボ
ドライバー
ftd3s2p23-01
¥7437
日本電産サーボ
ケース
ym-150
¥ 787
マルマツパーツ
電池ホルダー
bh31031b
¥ 231
マルマツパーツ
電子部品一式
手持品
¥3000
-
¥30103

仕様上の性能対で考えれば、購入するより安価に実現したように思う。
見積りは取って無いので、明確な事は書けないけど、30人くらいの 有志が集まれば 単価を3万円代で実現できますね・・きっと。。。。
ブログで有志アンケートやってます。よろしければ "ポツッ"っとやってください。。
いずれにしても、もう少し使い込んでバグを見つけ出さなければ・・・今(090923)感じてる事の一つ、コントロールユニットにインターバルタイマー機能があれば便利が良いような気がする・・・。
このサイトに人が集まり、量産設計ができるような環境になれば楽しいやろねと・・・独り言

9月20日

撮影日時 '09.9.20 19:40 白鳥座方向
露出時間 30s×4枚
f:2.0、iso:800、焦点距離:50mm、eos20d

最初、緑のドット抜けかな?と思ったのですが、どの写真を見ても、同じ染み?・・調べてみるとM27と分かり、初めて捕らえた星雲です。。
撮影日時 '09.9.20 19:40 白鳥座方向 ↑トリミング
露出時間 30s×4枚
f:2.0、iso:800、焦点距離:50mm、eos20d